CorelDRAW では、データ ソースのテキストを描画に組み込むことができます。ドキュメントを差し込むときに、描画の各種コピーを作成することができます。メーリング リスト、アンケート、ターゲットのマーケティング ドキュメントなどの個人用ドキュメントを作成するのに差し込みドキュメントを使用することができます。各印刷ドキュメントには、テキスト ファイルや ODBC データ ソース (Microsoft Excel または Microsoft Access のファイル) など、データ ソース内のレコードの特定情報が含まれます。
ドキュメントで差し込みを行うときは、CorelDRAW でフォーム ドキュメントを作成して、データ ソースと組み合わせます。フォーム ドキュメントは、差し込まれるドキュメントのパターンとレイアウトを提供します。データ ソースは、差し込み時に描画に情報を提供します。CorelDRAW でサポートしているデータ ソース ファイルは、テキスト (TXT) ファイル、カンマ区切り値 (CSV) ファイル、リッチ テキスト フォーマット (RTF) ファイル、および ODBC データ ソースによって開けるファイルです。
データ ソース ドキュメント (1)、フォーム ドキュメント (2)、および差し込まれるドキュメント (3)
データ ソース ファイルを作成する
データ ソース ファイル内の情報は、フィールドとレコードに分類されます。フィールドには 1 つ以上の文字を格納できます。フィールドには英数字データまたは数字データのみを格納できます。たとえば、レコードには姓、名、住所などの連絡先情報を格納できます。レコード内の各アイテム (姓、名、住所など) は 1 つのフィールドとして認識されます。レコードには 1 つ以上のフィールドを格納できます。
データ ソース ファイルは新たに作成することもできますし、既存のファイルをインポートすることもできます。データ テキスト ファイルを作成するには、CorelDRAW またはテキスト エディタを使用します。データ ソース ファイル内のデータはいつでも編集できます。
フォーム ドキュメントを作成する
フォーム ドキュメントの作成は、通常の描画の作成と似ています。ただし、フォーム ドキュメントの場合は差し込みフィールドを挿入し、そのフィールドが差し込みの際にデータ ソースの情報によって置き換えられます。
フォーム ドキュメントをデータ ソース ファイルに関連付ける
CorelDRAW を使用してデータ ファイルを作成したり、既存のデータ ファイルを CorelDRAW にインポートしたりすると、そのデータ ファイルはフォーム ドキュメントに関連付けられます。この関連付けは常にドキュメントとともに保存され、変更することはできません。
差し込みを実行する
CorelDRAW には、差し込みドキュメントのためのさまざまな出力オプションが用意されています。差し込みドキュメントは、印刷したり新しいドキュメントに保存したりすることができます。差し込みドキュメントを印刷するときは、印刷の際にフォーム ドキュメントがデータ ソース ファイルと統合されます。差し込みドキュメントを新しいファイルに保存すると、アプリケーションによってフォーム ドキュメントとデータ ソース ファイルのデータが新しい CorelDRAW ファイルにマージされます。このファイルを使用して最終的な出力をプレビューすることにより、印刷前に微調整を行うことができます。差し込みフィールドの追加または再配置や新しいレコードの追加といった大きな変更の場合は、フォーム ドキュメントで作業する必要があります。
1 . |
[ファイル] [差し込み印刷] [差し込みフィールドの作成/ロード] をクリックします。 |
2 . |
[差し込み印刷] ダイアログ ボックスで、[列の追加] をクリックします。 |
3 . |
[列の追加] ダイアログ ボックスで、[名前] ボックスに列名を入力し、次のいずれかを実行します。 |
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数値フィールドを作成するには、[数値] オプションをオンにして [追加] をクリックします。[数値フィールド オプション] 領域では、[形式] リスト ボックスから形式を選択して数値フィールドのデータに形式を適用することができます。また、[継続的に値を増加させる] チェックボックスをオンにして対応するボックスに開始値および終了値を指定することで、数値フィールドの値を自動で増加させることができます。 |
4 . |
[レコードを追加] ボタン をクリックし、そのレコードに対応するフィールドにデータを入力します。 |
6 . |
[名前を付けて保存] ダイアログ ボックスで、ファイル名を入力し、ファイルを保存するドライブおよびフォルダを選択してファイル形式を選択し、[保存] をクリックします。 |
CorelDRAW ではさまざまな数値フォーマットを使用できます。たとえば、X.0 フォーマットは値 1 を 1.0 として表し、00X フォーマットは値 1 を 001 として表します。
バックスラッシュは差し込みフィールドの先頭と末尾を示すマーカーとして機能するため、フィールド内のデータとして使用することはできません。
フィールド内のデータは文字で終わる必要があります。バックスラッシュの前に空白のスペースや行が存在すると、差し込みを正常に行えなくなります。
1 . |
[ファイル] [差し込み印刷] [差し込みフィールドの作成/ロード] をクリックします。 |
2 . |
[差し込み印刷] ダイアログ ボックスで、[ファイルのインポート] をクリックします。 |
3 . |
[開く] ダイアログ ボックスで、データ ファイルが保存されているドライブおよびフォルダに移動します。 |
1 . |
[ファイル] [差し込み印刷] [差し込みフィールドの作成/ロード] をクリックします。 |
2 . |
[差し込み印刷] ダイアログ ボックスで、[ODBC データ ソースを開く] をクリックします。 |
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[ファイル データ ソース] タブをクリックし、接続するドライブを説明するファイル データ ソースを選択します。コンピュータにインストールされている ODBC ドライバを参照するファイル データ ソースであれば、何でも使用することができます。 |
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[データ ソース名] で [マシン データ ソース] タブをクリックし、データ ソースの種類を選択して [OK] をクリックします。 |
2 . |
[ファイル] [差し込み印刷] [差し込みフィールドの作成/ロード] をクリックします。 |
3 . |
[差し込み印刷] ダイアログ ボックスで、データ ソース ファイルを選択または作成します。 |
5 . |
[差し込み印刷] ドッキング ウィンドウで、[フィールド] からフィールド名を選択して、[フィールドの挿入]をクリックします。 |
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CorelDRAW によって差し込みフィールドが現在のビューの中央に配置されます。差し込みフィールドを再配置する場合は、そのフィールドを描画ページ上の目的の場所までドラッグします。 |
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[差し込み印刷]ドッキング ウィンドウで、次のいずれかをクリックします。 [新規ドキュメントに差し込み] をクリックし、[印刷] をクリックします。 |
1 . |
[ファイル] [差し込み印刷] [差し込みフィールドの作成/ロード] をクリックします。 |
また、[差し込み印刷] ツールバーの [新規ドキュメントにデータを差し込み] をクリックしても、差し込みを実行してドキュメントを新しいファイルに保存できます。
ヘルプに記載されている機能はフル バージョンの CorelDRAW Graphics Suite 2019 で利用できます。このバージョンの製品には一部利用できない機能があります。