オブジェクトを切り抜く/消去する


オブジェクトの一部を切り抜き、消去できます。

切り抜き

切り抜きにより、オブジェクトやインポートした写真から不要な領域を簡単に削除できます。オブジェクトのグループ解除、リンク グループの分割、またはオブジェクトの曲線化の必要はありません。ベクトル オブジェクトおよびビットマップを切り抜くことができます。

オブジェクトを切り抜く

オブジェクトを切り抜く場合は、残す方の長方形の領域 (切り抜き領域) を定義します。切り抜き領域の外側の部分がオブジェクトから削除されます。切り抜き領域の正確な位置とサイズを指定したり、領域の回転またはサイズ変更を行ったりすることができます。また、切り抜き領域を削除することもできます。

描画の他のオブジェクトに影響を与えることなく、選択したオブジェクトだけを切り抜くことができます。または、描画ページのすべてのオブジェクトを切り抜くこともできます。どちらの場合も、影響されるテキストおよびオブジェクトは自動的に曲線に変換されます。

消去

CorelDRAW では、ビットマップやベクトル オブジェクトの不要な部分を消去できます。消しゴム ツールは鉛筆の消しゴムと同じ動作をし、イメージ上をクリックおよびドラッグしてイメージの一部を消去します。特定のオブジェクトの一部だけを消去するには、該当するオブジェクトを選択する必要があります。選択されているオブジェクトがない場合、消しゴム ツールをドラッグした場所はすべて消去されます。オブジェクトの選択について詳しくは、オブジェクトを選択する.を参照してください。オブジェクトの一部を消去すると、残ったパスが自動的に閉じられ、オブジェクトが曲線に変換されます。接続している線を消去した場合、CorelDRAW では、個々のオブジェクトは作成されず、サブパスが作成されます。等高線、ブレンド、ドロップ シャドウ、ブロック影、押し出しのあるオブジェクトは消去できません。

ペンまたはスタイラスでは、筆圧を使用して、消しゴムの先のサイズを変えることができます。ペンまたはスタイラスが傾斜および方向に対応している場合、これらの機能を使用して、消しゴムの先の平坦度と回転を変えることができます。また、傾斜と回転の角度に固定値を使用して、消しゴムの先の平坦度と回転を一定に保つこともできます。

スタイラスを使用して、消しゴムの先のサイズと平坦度を変更できます。

消しゴムの先のデフォルト サイズなど、[消しゴム] ツールのデフォル設定を選択することもできます。消去の結果として作成されたオブジェクトのノード数は、自動的に削減されますが、この設定を無効にすることもできます。

削除

互いに重なっているオブジェクト部分の仮想線セグメントを削除することもできます。たとえば、1 本の線で描かれ、それ自体に重なるループや、複数のオブジェクトが重なり合ってできた線セグメント内のループを削除できます。

仮想線セグメントを削除する

オブジェクトまたはインポートした写真を切り抜くには

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1 切り抜きの対象となるオブジェクトまたはインポートした写真を選択します。
1 つ以上のオブジェクトを選択できます。描画ページでオブジェクトが何も選択されていない場合は、描画内のすべてのオブジェクトが切り抜かれます。
2 ツールボックスの切り抜きツール をクリックします。
3 ドラッグして切り抜き領域を定義します。
4 切り抜く領域の内側をダブルクリックします。

 

可能な操作
切り抜き領域の正確な位置を指定する
プロパティ バーの[切り抜き位置] ボックスに値を入力し、Enter キーを押します。
切り抜き領域の正確なサイズを指定する
プロパティ バーの[切り抜くサイズ] ボックスに値を入力し、Enter キーを押します。
切り抜き領域を回転する
[回転の角度]ボックスに値を入力します。
切り抜き領域を削除する
[消去] をクリックします。

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ロックされたレイヤ、グリッド レイヤ、またはガイド レイヤ上のオブジェクトは切り抜くことができません。また、OLE およびインターネットのオブジェクト、ロールオーバー、パワークリップ オブジェクトのコンテンツも切り抜くことはできません。

切り抜きの影響を受けるリンク グループは自動的に分割されます。たとえば、等高線ブレンド押し出しなどです。

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切り抜き領域は、オブジェクトと同様にインタラクティブに移動、回転、およびサイズ変更できます。切り抜き領域を移動するには、新しい位置にドラッグします。切り抜き領域をサイズ変更するには、いずれかのハンドルをドラッグします。切り抜き領域を回転するには、切り抜き領域の内側をクリックし、回転ハンドル をドラッグします 。

切り抜き領域は、Esc キーを押して削除できます。

イメージ領域を消去するには

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1 次の表のタスクを 1 つ実行します。
目的
作業手順
描画の一部を消去する
すべてのオブジェクトの選択を解除します。
オブジェクトの一部を消去する
オブジェクトを選択します。
2 次のいずれかの操作を実行します。
マウスを使用する場合は、ツールボックスで消しゴム ツール をクリックします。
スタイラスを使用する場合は、スタイラスの上下を返すと自動的に消去モードに切り替わります。
3 消去する領域をドラッグします。

 

可能な操作
消しゴムの先のサイズを変更する
プロパティ バーの[消しゴムの太さ] ボックスに値を入力し、Enter キーを押します。
消しゴムの先の形を変更する
プロパティ バーの [丸型のペン先] ボタンまたは [角型のペン先] ボタンをクリックします。
消しゴムの先の幅を変える
プロパティ バーの [筆圧] ボタン をクリックして、オンにします。
消しゴムの先の最大幅は、[消しゴムの太さ] ボックスで指定された値によって決定されます。
マウスを使う場合は、上矢印 (↑) キーまたは下矢印 (↓) キーを押して筆圧の変化をシミュレートして、消しゴムの先の幅を変えることができます。
消しゴムの先の平坦度を変える
プロパティ バーの [ペンの傾斜] ボタン をクリックして、オンにします。
ペンの傾斜に固定値を設定して消しゴムの先を平坦化する
プロパティ バーの [ペンの傾斜] ボタン をクリックしてオフにし、[傾斜角度] ボックスに値を入力します。
15~90 度の値を指定できます。値が小さいほど、消しゴムの先の平坦度が大きくなります。
消しゴムの先の回転を変える
プロパティ バーの [ペン方向] ボタン をクリックして、オンにします。
ペン方向に固定値を設定して消しゴムの先を回転する
プロパティ バーの [ペン方向] ボタン をクリックしてオフにし、[回転角度] ボックスに値を入力します。
0~359 度の値を指定できます。
消去する領域のすべてのノードを残す
プロパティ バーの [ノード数の削減] ボタンをクリックします。

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オブジェクトの一部を消去すると、影響のあるパスが自動的に閉じられます。

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直線状に消去するには、消去し始める場所をクリックし、消去を終わる場所をクリックします。線の角度を制限する場合は、Ctrl キーを押します。

[消しゴム]ツールで領域をダブルクリックして、選択したオブジェクトの領域を消去することもできます。

消しゴムのデフォルト設定を選択するには

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1 [ツール] [オプション] [ツール] をクリックします。
2 表示されたダイアログ ボックスの左側のペインで、[消しゴム]をクリックします。
3 [太さ] ボックスに太さの値を入力して、消しゴムの先の太さを設定します。
4 [作成されたオブジェクトのノード数を自動的に減らす] チェックボックスをオンまたはオフにします。

仮想線セグメントを削除するには

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1 ツールボックスの仮想セグメントの削除ツール をクリックします。
2 削除する直線セグメントにポインタを移動します。
[仮想セグメントの削除]ツールは、正しく配置すると直立になります。
3 直線セグメントをクリックします。

 

可能な操作
一度に複数の直線セグメントを削除する
削除するすべてのセグメントを囲むように、またはすべてのセグメントと交差するように選択範囲線をドラッグします。
曲線と交差する仮想線セグメントを削除する
Alt キーを押しながらドラッグして、曲線を描きます。
直線セグメントをウェルドする
Shift キーを押しながら、重なり合っている 2 つの終点をクリックします。また、Alt + Shift キーを押しながらドラッグして、重なり合っているノードを選択範囲線で囲んで選択することもできます。

複数の仮想線セグメントを削除する

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