オーディオの使用
サウンドはビデオ作品の成功を決定付ける要素の1 つです。Corel VideoStudio Pro では、プロジェクトに音楽、ナレーション、サウンド効果を追加できます。
Corel VideoStudio Pro のオーディオ機能は、1ボイストラックと合わせて3つのミュージックトラックと合わせて、合計4トラックを利用できます。ボイストラックにはナレーションを挿入でき、ミュージックトラックにはBGMや音響効果を挿入できます。
オーディオファイルの追加
以下のどの方法でも、プロジェクトにオーディオファイルを追加できます。
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注記:ビデオファイルからオーディオを抽出することもできます。
オーディオファイルをライブラリに追加するには
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[メディアファイルを取り込み] ボタン をクリックしてコンピューター内のオーディオファイルを検索します。
ナレーションの追加
ドキュメンタリー、ニュース、旅行記などでは、ビデオの内容をわかりやすく伝えるためにナレーションがよく使用されます。運動会のビデオで競技の実況解説を入れたり、撮影したビデオクリップにコメントを入れると効果的です。
ナレーションを追加するには
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タイムラインビューで、 [記録/取り込みオプション]ボタンをクリックし、[ナレーション]を選択します。[音量を調整]ダイアログボックスが表示されます。
注記:現在のプロジェクトのキュー位置に既存のナレーションクリップが存在する場合は、メッセージが表示されます。タイムラインの何もないところをクリックして、クリップが選択されていない状態にしてください。
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[開始]をクリックし、マイクに向かって話し始めます。
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録音を終了するには、Escキーを押すか、Spaceキーを押します。
注記:ナレーションを録音する場合は、1セッションを10秒から15秒程度にすることをお勧めします。細かく録音することで、録音に失敗した部分を簡単に削除してやり直すことができます。削除するには、タイムライン上でクリップを選択し、Deleteキーを押します。
BGMの追加
Corel VideoStudio Proでは、CDからサウンドトラックを録音してWAVファイルに変換し、タイムライン上に挿入できます。
Corel VideoStudio Pro はWMA、MP3、その他の主要オーディオファイル形式にも対応しており、対応形式のファイルを直接ミュージックトラックに挿入できます。
音楽CDからの取り込み
音楽CDからミュージックトラックを取り込むことができます。Corel VideoStudio ProではCDAオーディオファイルがコピーされ、ハードドライブにWAVファイルとして保存されます。
音楽CDから取り込むには
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タイムラインビューで、[記録/取り込みオプション]ボタンをクリックし、[音楽 CD から取り込み]をクリックします。
[オーディオトラックを取り込み]ダイアログボックスが表示されます。
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トラックリストで取り込むトラックを選択します。
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[参照]をクリックし、取り込んだファイルを保存するフォルダーを選択します。
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[取り込み]をクリックして、オーディオトラックの取り込みを開始します。
オートミュージック
Corel VideoStudio Proのオートミュージック機能を使用すると、著作権フリーの音楽データから高品質のサウンドトラックを簡単に作成し、プロジェクトのBGMとして使用できます。音楽データごとに、異なるテンポや楽器のバリエーションを設定できます。
オートミュージックメーカーでは、サウンドトラック作成にSmartSound社の特許取得済みSmartSound Quicktracks技術を利用して、SmartSound のさまざまな音楽データを提供しています。
SmartSoundを使用すると、選択したBGMでムービーの雰囲気を決定できます。[ムードの設定]では、パラメーターを調整して曲のムードを変更できます。1つの曲に対して、複数のムードを作成できます。
サードパーティの音楽データを追加するには
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ツールバーで [オートミュージック] をクリックします。
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[スコープ] で、プログラムによるミュージックファイルの検索方法を選択します。
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[フィルター] を選択して、プロジェクトで使用される音楽の分類とジャンルを決定します。
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[ミュージック] から使用する音楽データを選択します。
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選択した音楽データの [バリエーション] を選択します。バリエーションを適用した音楽データを再生するには、[選択したミュージックを再生] をクリックします。
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[タイムラインに追加] をクリックして、オーディオクリップの音量を設定します。
注記: [自動トリム] を選択してオーディオクリップを自動的にトリムするか、クリップを必要な再生時間まで切り詰めます。
クリップのボリュームコントロールの使用
音量調整は[オーディオ]タブで行うことができます。ここでは、クリップのボリュームが、録音された元のボリュームに対するパーセンテージで表示されます。値の範囲は 0 から 500% で、 0% のときはクリップが完全に無音になり、100%のときは元の録音ボリュームと同じになります。
オーディオクリップのトリムと切り取り
ナレーションやBGMを録音した後、タイムライン上でオーディオクリップを簡単にトリムできます。
クリップを自動的にトリムするには
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*先頭または末尾のハンドルをドラッグして、クリップを短くします。
注記:タイムラインのオーディオクリップを選択すると、左右にオレンジ色のトリム用のハンドルが表示されます。クリップを短くするには、ハンドルを左右にドラッグします。
*トリムマーカーをドラッグします。
*ジョグ スライダーを移動して[マークイン] / [マークアウト]ボタンをクリックします。
オーディオクリップを分割するには
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[クリップの分割] ボタン をクリックして、クリップを分割します。
オーディオ再生時間の伸縮
タイムストレッチ機能を使用すると、ピッチを歪めることなくビデオの再生時間に合わせてオーディオクリップを伸縮できます。通常、プロジェクトに合わせてオーディオクリップを伸縮するとサウンドが歪みますが、タイムストレッチ機能では、オーディオクリップの再生テンポだけが変更されます。
オーディオクリップを50~150%に伸縮する場合、サウンドの歪みは生じませんが、50%以下または150%以上に伸縮する場合は、歪みが生じることがあります。
オーディオクリップの再生時間を伸縮するには
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[オーディオ]タブパネルで[再生速度変更/タイムラプス]をクリックし、[再生速度変更/タイムラプス]ダイアログボックスを開きます。
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[速度]に値を入力するか、スライダーをドラッグしてオーディオクリップの速度を変更します。速度を遅くするとクリップの再生時間が長くなり、速くすると短くなります。
注記:[タイムストレッチの長さ]で、クリップの再生時間を指定できます。この場合、クリップの速さは指定した再生時間に応じて自動的に調整されます。時間を短くしても、クリップはトリムされません。
タイムラインで、選択したクリップのハンドルをShiftキーを押しながらドラッグすることで、オーディオクリップの再生時間を伸縮できます。
フェードイン/アウト
小さい音量から始まって徐々に大きくなり、また徐々に小さくなって終わるというBGMの手法は、スムーズなトランジション演出のためによく使われます。
オーディオクリップにフェード効果を適用するには
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[フェードイン] [フェードアウト] ボタンをクリックします。
オーディオの設定
ビデオクリップの音声、ナレーション、BGMを調和させるには、ビデオクリップの相対音量を調整することが大切です。
プロジェクト内の異なるオーディオトラックをバランスよくミックスするには
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ツールバーから [サウンド ミキサー] ボタン をクリックします。
注記:5.1 ch モードの場合は、サラウンドサウンドミキサーが表示されます。ステレオモードの場合は、2チャンネルミキサーが表示されます。
サラウンドサウンドミキサーの使用
2つのオーディオチャネルしかないステレオストリームとは異なり、サラウンドサウンドには5つの独立したオーディオチャネルがあり、これらのチャネルが1つのファイルにエンコードされ、5つのスピーカーと1つのサブウーファーに送られます。
サラウンドサウンドミキサーにはサラウンド効果を出すために必要なすべてのコントールがあります。これらのコントロールにより、5.1 ch 構成のマルチスピーカーからオーディオが出力されます。ステレオファイルにこのミキサーを使用して、オーディオがスピーカー間を移動するように音量を調整することもできます。
ステレオチャネルの調整
ステレオファイル (2チャンネル)の場合、1つの波形で左右のチャネルが表されます。
2ch ステレオモードを使用するには
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[設定]に移動し、メニューから[5.1chサラウンドを有効にする]を選択解除します。
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ツールバーから [サウンド ミキサー] ボタン をクリックします。
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オプションパネルで[再生]をクリックします。
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注記:音符記号を移動すると、サウンドの聞こえてくる方向が変わります。
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[ボリューム]をドラッグしてオーディオの音量を調整します。
サラウンドサウンドのミキシング
サラウンドサウンドのすべてのオーディオチャネルには、前に挙げたステレオ構成と同様のコントロールに加え、いくつかの専用コントロールが存在します。
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6 チャネルVU メーター [左フロント]、[右フロント]、[中央]、[サブウーファー]、[左サラウンド]、[右サラウンド]があります。
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中央 センタースピーカーから出力される音量を調整します。
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サブウーファー 低周波数サウンドの出力量を調整します。
5.1 ch サラウンドサウンドモードを使用するには
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[設定]に移動し、メニューから[5.1ch サラウンドを有効にする]を選択します。
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ツールバーから [サウンド ミキサー] ボタン をクリックします。
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[ボリューム][中央][サブウーファー]をドラッグしてオーディオのサウンドコントロールを調整します。
注記:ビデオトラック、オーバーレイトラック、およびボイストラックでサウンド位置を調整することもできます。これを実行するには、希望のトラックボタンをクリックし、手順23を繰り返します。
オーディオチャネルの複製
オーディオファイルによっては、音声とBGMが別々のチャネルに分けられることがあります。オーディオチャネルを複製すると、片方のチャネルを無音にすることができます。
オーディオチャネルを複製するには、ツールバーから[サウンド ミキサー] ボタン をクリックします。次に[属性]タブをクリックして[オーディオチャネルを複製]を選択し、複製するオーディオチャネル(ほとんどの場合[左]または[右])を選択します。
マイクを使用してナレーションを録音する場合は、1つのチャンネルだけで録音されます。チャンネル全体に複製するのにこの機能を使用すると、オーディオの音量を向上させることができます。
オーディオフィルターの適用
Corel VideoStudio Proでは、ミュージックトラックと音声トラックのオーディオクリップにフィルターを適用できます。
オーディオフィルターを追加するには
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オーディオクリップをクリックし、オプションパネルを開きます。
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[オーディオ]タブで、[オーディオフィルター] をクリックします。
[オーディオフィルター] ダイアログボックスが表示されます。
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[使用可能なフィルター] リストから、希望のオーディオフィルターを選択し、[追加] をクリックします。
注記:[オプション]ボタンが有効なときには、オーディオフィルターをカスタマイズできます。[オプション]をクリックしてダイアログボックスを開き、特定のオーディオフィルターの設定を行います。
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[OK]をクリックします。