Adobe Illustrator (AI)
Adobe Illustrator (AI) ファイル形式は、Adobe Systems によって Windows プラットフォームおよび Macintosh プラットフォーム用に開発されました。このファイル形式は基本的にはベクトル ベースですが、最近のバージョンではビットマップ情報もサポートしています。
CorelDRAW で使用するために AI ファイルをインポートしたり、CorelDRAW ファイルを AI ファイル形式にエクスポートしたりすることができます。AI ファイルとしてドキュメントをエクスポートする前に、ドキュメントをプリフライトして (点検して) 潜在的な問題を確認することができます。プリフライトでは、エラーの概要、潜在的な問題、および問題の解決方法の確認および表示を行います。プリフライト時、デフォルトでは、AI ファイルのさまざまな問題がチェックされますが、チェックする必要がない問題は、チェックの対象外にすることができます。
Adobe Illustrator ファイルをインポートするには
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[ファイル]
[インポート]をクリックします。
2
ファイルが保存されているフォルダを選択します。
5
ファイルをインポートする
描画ページ内をクリックします。
Adobe Illustrator ファイルをエクスポートするには
1
[ファイル]
[エクスポート] をクリックします。
3
[ファイルの種類] リスト ボックスから
[AI - Adobe Illustrator] を選択します。
4
[ファイル名] リスト ボックスにファイル名を入力します。
6
[互換性]リスト ボックスから Adobe Illustrator ファイル形式の種類を選択します。
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[エクスポートの範囲] 領域で、次のいずれかのオプションを選択します。
•
現行のドキュメント - アクティブな描画をエクスポートします
•
現行のページ - アクティブなページをエクスポートします
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選択範囲 - 選択したオブジェクトをエクスポートします
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ページ - 指定されたページをエクスポートします (このオプションは CS 4 以降のバージョンでのみ使用できます)。
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[テキストのエクスポート] 領域で、次のいずれかのオプションを選択します。
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曲線 - テキストを曲線としてエクスポートします。
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テキスト - テキストを編集可能な文字としてエクスポートします。
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[透明] 領域で、 [外観を保存して、透明領域をビットマップに変換] オプションをオンにします
(このオプションはバージョン 8 以前でのみ使用できます)。
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[透明] 領域で、 [透明効果を削除して曲線とテキストを保存] オプションをオンにします
(このオプションはバージョン 8 以前でのみ使用できます)。
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輪郭をオブジェクトに変換して、輪郭の形状を持った塗りつぶしなしの閉じたオブジェクトを作成する
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[オプション] 領域で、 [輪郭をオブジェクトに変換] チェック ボックスをオンにします。
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[オプション] 領域で、 [複雑な塗りつぶし曲線のシミュレーション] チェック ボックスをオンにします。
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[オプション] 領域で、 [スポット カラーを CMYK に変換] チェック ボックスをオンにします。
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[オプション] 領域で、 [カラー プロファイルの埋め込み] チェック ボックスをオンにします。
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Adobe Illustrator ファイルを開くダイアログ ボックスでドキュメントのプレビューを生成する
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[オプション] 領域で、 [プレビュー イメージを含む] チェック ボックスをオンにします。
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[複雑な塗りつぶし曲線のシミュレーション] チェック ボックスをオンにすると、曲線に変換されたテキスト オブジェクトなどの複雑な曲線で構成されたオブジェクトは、エクスポート時にオブジェクトの複雑さを最小化するよう、いくつかのオブジェクトに分割される場合があります。
[イメージを含む] チェック ボックスをオフにしてファイルをエクスポートすると、エクスポート処理により、1 つの Adobe Illustrator ファイルと一連の EPS ファイルが生成されます。EPS ファイルには、AI ファイルにリンクした個々のオブジェクトやイメージが含まれます。EPS ファイルは常に AI ファイルと一緒に保存して、AI ファイルへのリンクを保持してください。
AI ファイルのプリフライト概要を表示するには
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[ファイル]
[エクスポート] をクリックします。
3
[ファイルの種類] リスト ボックスから
[AI - Adobe Illustrator] を選択します。
4
[ファイル名] リスト ボックスにファイル名を入力します。
6
[Adobe Illustrator へのエクスポート] ダイアログ ボックスで、2 番目のタブをクリックします。
プリフライト時にチェックする問題を制限するには、
[設定] ボタン

をクリックし、
[AI へのエクスポート] をダブルクリックして、プリフライトによるチェックの対象外にする問題の隣のチェック ボックスをオフにします。

設定を保存する場合は、[プリフライトの設定の追加] ボタン
をクリックし、[プリフライト スタイルの保存] ボックスに名前を入力します。
Adobe Illustrator (AI) テクニカル ノート
AI ファイルをインポートする
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Adobe Illustrator CS6 までの AI ファイル形式をインポートできます。
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Adobe Illustrator CS 以上で保存され、PDF と互換性があるファイルの場合は、テキストはテキストまたは曲線としてインポートできます。
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CS5 で作成された、グラデーション塗りつぶしを含むオブジェクトは、インポートしたときに正しく表示されないことがあります。
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Corel プログラムは、EPS ファイルとしてリンクされている
ビットマップを含む AI ファイルはインポートできません。
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Adobe Illustrator グラフィックは、
オブジェクトのグループとしてプログラムにインポートされます。インポートされたグラフィックのオブジェクトを操作するには、
[オブジェクト]
[グループ]
[グループ解除] をクリックします。インポートせずに AI ファイルを開いた場合は、オブジェクトをグループ解除する必要がありません。
•
AI ファイルに埋め込まれた Flash ムービーはインポートされません。
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AI CS4、CS5、および CS6 ファイルの場合は、各アートボードは個々の CorelDRAW ページとしてインポートされます。マルチページ ドキュメントでは、ページから外れたオブジェクトは CorelDRAW ドキュメントの最初のページに配置されます。
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グローバル カラー (配色) を使用して塗りつぶしたオブジェクトは CorelDRAW で正しく表示されますが、グローバル カラーはカラー スタイルとしては維持されません。
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シンボル、パターンを含むオブジェクト、および 3D 押し出しやベベルが適用されたオブジェクトは、曲線として変換されます。
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フェードまたは透明効果を適用したオブジェクトは、CorelDRAW では該当するレンズ効果を使用して変換されます。
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テクスチャ、ドロップ シャドウ、ぼかし、またはブラシストローク効果を適用したオブジェクトは、CorelDRAW ではビットマップとして変換されます。
AI ファイルをエクスポートする
•
エクスポート変換中にオブジェクトが複雑になり、他の描画プログラムで編集したり、再インポートして CorelDRAW で編集したりすることが困難になる可能性があります。この問題を回避するには、ファイルをエクスポートする前に CorelDRAW (CDR) 形式で保存して、編集する際はすべて CorelDRAW を使用します。
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Adobe PageMaker などの他のプログラムで印刷するファイルを作成する場合は、Adobe Illustrator (AI) フィルタではなく Encapsulated PostScript (EPS) フィルタを使用してエクスポートします。Encapsulated PostScript フィルタでは、Adobe Illustrator フィルタより多くの描画効果がサポートされており、全体的により良好な結果を得ることができます。
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線形および放射状グラデーション
塗りつぶしの多くは維持されます。円錐形および正方形グラデーション塗りつぶしは、帯状の縞の組み合わせとしてエクスポートされます。 これは
ブレンド機能で作成される効果と似ています。
[ツール]
[オプション]
CorelDRAW をクリックして、縞の数を設定できます。
[表示] をクリックして、
[グラデーション のステップ数] ボックスに数字を入力します。縞の最大数は 256 です。
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AI ファイルをバージョン CS 以降からエクスポートする場合は、テキストをテキストとしてエクスポートできます。
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マルチページの CorelDRAW ファイルを CS4 以降のバージョンの形式にエクスポートすると、個々のページはアートボードとしてエクスポートされます。アートボードのレイアウトには
行ごとにアレンジ形式が使用されます。
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マルチページの CorelDRAW ファイルを CS4 以降のバージョンの形式にエクスポートすると、ページから外れたオブジェクトは削除されます。
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Adobe Illustrator でサポートされない OpenType 機能があります。