可変フォント
CorelDRAW は OpenType の可変フォントをサポートしています。可変フォントの場合、単一のフォント ファイルにフォント ファミリをすべて含めることができ、ウェイト、幅、スタイルを組み合わせて使用できます。
可変フォントの変化するプロパティのことをバリエーション軸といいます。幅、ウェイト、傾斜などの複数の軸のバリエーションやフォント デザイナー オリジナルのカスタム軸と併せて、可変フォントを変更できます。軸に沿った名前の付いたデザインのバリエーションはインスタンスと呼ばれています。名前付きインスタンスはプリセットとほぼ同じです。たとえば、Gingham 可変フォントは、ウェイトと幅の 2 つの軸に沿って変化します。このフォントには、Light、Light Condensed Regular、Bold、Condensed Bold、Condensed Light、Condensed Regular、Wide Bold など異なるウェイトと幅を持つ複数の名前付きインスタンスがあります。ウェイト軸では、Light と Bold が軸の両端にあり、幅軸では、Condensed と Wide が両端にあります。
この図では Gingham 可変フォントの複数のインスタンスを示しています。
より多くのスタイルのバリエーションを得るために、可変フォント インスタンスの利用可能なプロパティ (軸) を調整できます。後で使用するスタイルのバリエーションを保存する場合は、テキストや段落スタイルで保存できます。スタイルにオブジェクトのプロパティを保存する方法について詳しくは、オブジェクトからスタイルを作成するには.を参照してください。
可変フォントは、
アイコンで識別できます。フィルタを使用すると、可変フォントを素早く見つけることができます。詳しくは、フォントをフィルタするにはを参照してください。
可変フォントで書式設定されたテキストの外観を各種デバイス上で保持しつつ、曲線オブジェクトとして編集するには、テキストを曲線に変換します。詳しくは、テキストを検索/編集/変換する.を参照してください。
可変フォントは、OpenType Font Variations メカニズムを使用する OpenType バージョン 1.8 フォントです。
可変フォントを使用して、テキストをフォーマットして最適な可読性を得ることができます。たとえば、異なるウェイトの異なるサイズの見出しや、幅の狭い密度の高いテキストをフォーマットできます。
Web ページで使用している場合、可変フォントはフォント データのサイズを縮小できるため、ページの読み込み時間を短縮できます。
スタイルのバリエーションの継続的な変化は、レスポンシブ デザインでも使用できます。
可変フォントのプロパティを調整するには
を使用して、可変フォントを使用している 1 文字またはテキスト ブロックを選択します。
可変フォントの幅 (左右) および ウェイト (上下) の 2 軸に沿った調整。
[可変フォント] ボタン 
には、[プロパティ] ドッキング ウィンドウ と [テキスト] ドッキング ウィンドウからでもアクセスできます。