LiveSketch

LiveSketch ツールを使用してスケッチするには

入力ストロークが調整される前の遅延を設定するには

既存の曲線を再調整するには

ストロークから単一の曲線を作成するには

曲線を消去するには

作成される曲線のプレビューの表示/非表示を切り替えるには

曲線のなめらかさを制御するには


LiveSketch ツールを使用すると、インテリジェントなストローク調整とベクトル描画が可能になり、フリーハンドのスケッチを簡単かつ迅速に行えるようになります。LiveSketch ツールを使用してスケッチすると、CorelDRAW により入力ストロークのプロパティ、一時的な重ね順、および空間的近接性が分析され、調整およびベジェ曲線への変換が行われます。

LiveSketch ツールは素早くスケッチおよび描画するのに最適であり、ワークフローをスピードアップし、創造プロセスに集中するのに役立ちます。ノードやハンドルに悩まされることや、ツールの切り替えに煩わされることがなくなり、創造活動が滞ることなく進行し、希望する結果が迅速かつ効果的に得られます。スケッチをスキャンおよびトレースする作業は必要なくなります。最初からベクトル曲線を使用して、デザイン コンセプトやアイデアをスケッチに具現化できます。

CorelDRAW では、描画内容を後から調整できるので、スケッチのスキルレベルにかかわらず思いついたアイデアを素早く具現化しやすくなります。アートワーク制作: Andrew Stacey。

CorelDRAW は、最も一般的な描画スタイルである不連続オーバーラッピング ストローク、折り返しストローク、チキン スクラッチをサポートします。折り返しストロークは、表面全体で折り返しながら走り書きし、線が相互に二重になるようにする手法です。チキン スクラッチは、短い線を連続して素早く描画し、長い線や大きなフォームを作成する手法です。

ストローク調整の前 (上) と後 (下) のストローク: 不連続オーバーラッピング ストローク (左)、折り返しストローク (中央)、チキン スクラッチ (右)

LiveSketch ツールの機能を最大限に活用するには、スタイラスを使用し、自分のスケッチ スタイルに合うように CorelDRAW をカスタマイズします。

1 つ以上のストロークを描画してからストローク調整が行われるまでの時間を指定できます。たとえば、タイマーが 1 秒に設定されている場合、いくつかのストロークを作成すると、ストロークの描画が終了してから 1 秒後にストローク調整が有効になります。タイマーにより一時的なウィンドウが作成され、その中で、作成済みの不連続なストロークが分析されて曲線に変換されます。タイマー値をいろいろと試して、自身のスケッチ操作の速度とスタイルに最適な設定を見つけてください。細かいストロークをいくつも描いて大きな線に仕上げる場合は、遅延時間を短く設定すると、曲線がすぐに作成され、スケッチの曲がり具合を把握できます。逆に、時間を 5 秒に長くして、ライブ プレビューのメリットを活用することにより、入力ストロークの確認、およびそれらの上への作成を行うことができます。また、遅延期間を長くするほど、線を操作できる時間が長くなります。

タイマーを 0 ミリ秒に設定すると (左)、後続のストロークは不連続な曲線になります。タイマーを 1 秒に設定すると (右)、後続のストロークは結合され、単一の曲線になります。

指定した時間が経過する前に、タイマーをリセットして、ストロークを調整できます。また、調整前のストロークを削除することもできます。

構成作業を進める際に、既存の線を再描画して位置や形を変えることや、単に微調整を行うことが必要になる場合があります。CorelDRAW では、既存の曲線を新しい入力ストロークとしてスケッチに含めて変更できます。以前に描画した曲線の周囲にある編集領域の幅を指定できます。この領域内でスケッチすると、既存の曲線が他の入力ストロークと一緒に処理され、再調整されます。指定した距離よりも外側でスケッチすると、入力ストロークは新しいオブジェクトとして追加されます。

既存のストローク (左)。新しいストローク (青) が既存の曲線近くに作成されます (中央)。既存のストロークが延長され、再調整されます (右)。

既存の曲線の編集領域内にポインタを移動すると、曲線がハイライトで表示されるので変更できることがわかります。

既存の線の極めて近くへのスケッチやストロークをなぞる描画を行ってそれらの効果を強める必要がある場合は、近接性ベースのストローク調整を一時的または永久的に無効にすることにより、ストロークを個別のオブジェクトとして追加できます。

近接性ベースのストローク グループ化を無効にすることにより、個別オブジェクトとして追加されたストローク

既存の曲線をスケッチに含めると、作成される曲線は既存の曲線のプロパティを継承します。

アート メディア ツールを使用して作成された曲線 (左)。新しいストロークを既存のストロークの近接しきい値内に LiveSketch ツールを使用して描画する (中央)。描画したストロークに既存の曲線のプロパティが適用される (右)。

単一の曲線を使用して、形やオブジェクトの範囲全体を定義することが必要な場合が多々ありますが、長い距離や曲線を描く場合、タブレットのスタイラスを画面から離す操作や、マウス ボタンを離す操作が必要になり、線を滑らかに維持することは困難になりがちです。CorelDRAW では、指定した時間内にストロークを描画してシームレスな曲線を作成することによって、連続線を作ることができます。

ストロークを結合して単一の曲線にすることによって作成されたオブジェクトの例。

CorelDRAW では、指定した遅延時間内に描かれた入力ストロークのみが処理されるので、自分のスケッチ速度に応じてタイマーを調整する必要があります。

スケッチ操作を繰り返した後に線の精度と外観を改善する場合、既存の曲線または曲線の一部を消去することが必要になります。スタイラスの上下を返すことにより、簡単に消去モードに切り替えることができます (使用しているスタイラスまたはペンが消しゴム機能付きの場合)。スケッチ モードに戻すには、スタイラスの上下の向きを元に戻します。曲線が選択されている場合は、その曲線の一部のみ消去されます。描画の一部を消去したい場合は、全オブジェクトの選択を解除してからスタイラスの消しゴム機能を使用してください。オブジェクトの選択解除について詳しくは、オブジェクトの選択を解除するには.を参照してください。スタイラスに消しゴム機能がない場合、またはマウスで作業している場合は、消しゴム ツールを使用して曲線を消去できます。ベジェ曲線の消去について詳しくは、イメージ領域を消去するには.を参照してください。

CorelDRAW のデフォルトでは、調整されたストロークが描画時に表示されます。ライブ プレビューが作業を妨げる場合は、非表示にすることができます。

CorelDRAW のプレビュー モードでは、遅延時間内であれば、入力ストローク (青) が処理される前に、調整されたストローク (黒) が表示されます。

曲線に適用するスムーズ化の量を制御することもできます。

LiveSketch ツールを使用してスケッチするには 上へ戻る

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キーボードで S キーを押しても、LiveSketch ツール にアクセスできます。

入力ストロークが調整される前の遅延を設定するには 上へ戻る

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デフォルトでは、遅延は 1000 ミリ秒 (1 秒) です。最小遅延は 0 ミリ秒、最大遅延は 5 秒です。

指定した遅延が経過する前に異なるツールをクリックすると、ストローク調整が行われます。

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指定した時間が経過する前に Enter キーを押すと、タイマーがリセットされ、ストロークが調整されます。

Esc キーを押すと、調整前の入力ストロークが削除されます。

遅延期間を長くするほど、線を操作できる時間が長くなります。

既存の曲線を再調整するには 上へ戻る

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近接性ベースのストローク調整を一時的に無効にするには、Shift キーを押しながら、1つ以上のストロークを描画します。

近接性ベースのストローク調整を永久的に無効にするには、プロパティ バーの [曲線を含む] トグル ボタン をクリックします。

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デフォルトでは、距離しきい値は 5 ピクセルです。最小値は 0 ピクセル、最大値は 40 ピクセルです。

ストロークから単一の曲線を作成するには 上へ戻る

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最良の結果を得るには、遅延時間を長くします。CorelDRAW では、指定した遅延時間内に描画したストロークのみが処理されます。

曲線を消去するには 上へ戻る

 

注記: デフォルトでは、スタイラスをタブレットから離す直前に描いていた曲線が自動的に選択されます。

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スタイラスに消しゴム機能がない場合、またはマウスを使用している場合に、曲線または曲線の一部を削除するには、曲線を選択し、ツールボックスの消しゴム ツール をクリックし、消去する場所をドラッグします。

消しゴムの先のサイズと形を変更できます。詳しくは、イメージ領域を消去するには.を参照してください。

作成される曲線のプレビューの表示/非表示を切り替えるには 上へ戻る
曲線のなめらかさを制御するには 上へ戻る

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値を上げると、曲線が滑らかになります。

ヘルプに記載されている機能はフル バージョンの CorelDRAW Graphics Suite 2019 で利用できます。このバージョンの製品には一部利用できない機能があります。


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