描点タイプ

[描点タイプ] パネルでは、ブラシコントロールオプションを変更するときに、描点とブラシストロークをプレビューすることができます。また描点タイプを選択することもできます。

[隙間タイプ] パネルには、変更内容がブラシ描点にどのように影響するかを示す [ブラシ描点プレビューウィンドウ] が配置されています。たとえば、ブラシのサイズ ([サイズ] パネル) または描点タイプ ([一般] パネル) を変更する場合は、変更内容が描点に与える変更をプレビューできます。

プレビューウィンドウでは、[サイズとシェイプのプレビュー]、
[ハードメディア]、[ブラシ描点のプレビュー] を切り替えることができます。

[サイズとシェイプのプレビュー] ビューでは、ブラシの最大サイズと最小サイズが大小の同心円で示されます。内側の黒い円は描点の大きさの最小値です。外側のグレーの縁は、描点の大きさの最大値です。筆圧やドラッグ速度によって線幅が変化するブラシの場合は、2 つの円の直径の差でストロークの幅の変化の大きさが決まります。

[ハードメディア] ビューでは、[鉛筆] バリアントなどのハードメディアがさまざまな角度でどのように見えるかをプレビューできます。これは、[ハードメディア] ブラシコントロールパネルの設定を変更する場合に便利です。描点が、ブラシ描点プレビューウィンドウの対応する角度の位置に表示されます。

[ブラシ描点のプレビュー] ビューでは、ブラシチップが黒の濃淡で表示されます。この濃淡が、その描点が適用する絵具の量 (濃さ) に反映します。たとえば、エアブラシの描点は、外側は透明に近く、輪郭が柔らかで、中心部に行くほど濃くなっています。[ブラシ描点のプレビュー] ビューは、イメージホースとレンダリング処理された描点では使用できません。

ブラシチップのタイプ

ブラシチップのタイプ (筆先) は、描点の最大直径の円の内部での、濃淡のパターンです。中心から周辺への濃淡の変化の違いで、描画されるストロークの質感が変わってきます。

画材は種類によって、ストロークの中心から外側への濃淡が違います。その逆に、この濃淡の配分でブラシストロークをさまざまに変化させることができます。レンダリング処理によるエアブラシでは、ブラシチップの形状が塗布されるスプレーの濃淡の分布に反映します。ブラシの種類によって変化します。

Corel Painter の各ブラシでは、次のブラシチップのいずれかのタイプを使用します。


タイプ (筆先)	説明
尖頭タイプ	中央が最も密度が高く、端に向かって急速に密度が低くなります。
標準タイプ	中央の密度の高い部分が比較的広く、外周部で急速に密度が低くなります。
円錐タイプ	中央が密度が最も高く、周辺に向かって均等に密度が減っていきます。
丸型タイプ	中央が密度が最も高く、高密度がかなり端の部分まで維持されます。
水彩タイプ	外周部がリング状に密度が最も高く、内部は均等な中程度の密度の領域になります。レンダリング処理のブラシで使用すると、中央部が薄いブラシやスプレーになります。
1ピクセルエッジ	全体が最高密度で、外周の急激に密度が落ちる部分が、幅 1 ピクセルのアンチエイリアスになります。

アーティストオイルのブラシチップのタイプ

アーティストオイルブラシ専用に 6 種類のブラシチップが用意されています。アーティストオイルブラシでは、上の表で説明したブラシチップも使用できます。


アーティストオイルのタイプ	説明
丸みタイプ	全体が最高密度で、周辺で急激に密度が低くなります。
山型ケバタイプ	ブリスルの長さにばらつきがあり、さらに中央は長く、周辺でだんだん短くなります。
平型ケバタイプ	全体が最高密度で、ブリスルの長さにばらつきがあり、はっきりした毛足があります。
フラット	アーティストオイルパレットナイフ用。全体が最高密度で、周辺のみ急激に密度が落ちます。
山型タイプ	アーティストオイルパレットナイフ用。最高密度の部分が中心からずれていて、斜面も不均等です。
斜めタイプ	アーティストオイルパレットナイフ用。片方の端が最高密度で、反対側に向かって直線的に密度が落ちます。

ハードメディアタイプ

[ハードメディア] バリアント専用のブラシチップが 6 種類用意されています。


ハードメディアのブラシチップ	説明
鉛筆タイプ	タブレットに垂直にするとチップが細くなり、傾けるとチップが広く、ソフトになります。
標準タイプ	中央の密度の高い部分が比較的広く、外端に向かって急速に密度が低くなります。
円錐タイプ	中央が密度が最も高く、外端に向かって均等に密度が減っていきます。
尖頭タイプ	中央が密度が最も高く、外端に向かって急速に密度が減っていきます。
丸型タイプ	中央が密度が最も高く、外端に向かって高密度の重み付けがされています。
1ピクセルエッジ	全体が最高密度で、外端で急激に密度が落ちる部分が幅 1 ピクセルのアンチエイリアスになります。