Corel Painter ヘルプ | インパストブラシを調節/消去する

[インパスト] ブラシコントロールを使用すると、インパストブラシバリアントを修正したり、その他のブラシバリアントをインパストブラシに変形したりできます。このセクションの項目から、ストロークが使用する奥行きの方法、奥行きの量、ブラシストロークの相互作用を設定します。インパスト設定は、ブラシの他の設定項目と同様に、ブラシバリアントの一部として保存したり、使用中のブラシをインパストブラシに変更したりできます。詳細は、ブラシコントロールを使用してブラシを調整する.を参照してください。

インパストの [奥行きの描画方法] では、奥行きを適用する参照データを選択できます。Corel Painter では、参照データの明るさ (明度) の情報を使用して、ストロークに適用する奥行きの度合いを指定します。参照データの明るい領域には奥行きが高く適用され、暗い領域は低くなります。黒い領域は平面になります。

たとえば、[奥行きの描画方法] から [テクスチャ] を選択すると、テクスチャの明暗に基づいてブラシストロークに凹凸ができます。

[奥行きの描画方法] から [テクスチャ] を選択した場合のインパストブラシストローク

選択したブラシバリアントで、[奥行きの描画方法] を選択できる場合、ブラシストロークがキャンバスやその他のブラシストロークと相互作用する方法を変更するさまざまな設定を調節することもできます。

[押しのけ量] の値を高くした場合 (左) と、低くした場合 (右) の効果

奥行き表現設定のコントロールに使用する入力データは、スタイラスペンの筆圧、速度、傾きなど、9 種類から選択できます。[奥行き表現設定] 設定を反転させて、異なる効果を作成することもできます。たとえば、[奥行き表現設定] を [筆圧] に設定し、[反転] チェックボックスをオンにすると、筆圧を強くするにつれて、本物のブラシで描いているときと同じように奥行きはなくなります。詳細は、表現設定.を参照してください。

さらに、最小の設定を調整して、適用する表現の変化範囲を指定することができます。[最小奥行き] は、[奥行き] のパーセント表示を表しており、何らかの効果をもつ表現に結び付けられている必要があります。たとえば、[インパスト] パネルの [筆圧] 表現を選択し、[奥行き] スライダを 20% に設定してから、[最小奥行き] スライダを 50% に設定すると、スタイラスペンに筆圧を適用するたびに、奥行きは 10% ～ 20% で変化します。

[奥行きのジッター] を調節することによって、適用される奥行きのバリエーションを大きくできます。また、より有機的に見せるために、[滑らかさ] スライダを使用して、ブラシストロークの奥行のジッターを滑らかにすることもできます。

[奥行きのジッター] が適用されたブラシストローク: ジッターの滑らかさなし (上側) とジッターの滑らかさなしあり (下側)

[押しのけ量] を高く設定したブラシストロークが、別のインパスト ブラシストロークを横切る場合、相手のストロークの奥行きデータをずらします。つまり、描画するブラシストロークが既存のストロークを「押しのけ」ます。

リアルな効果を演出するには、奥行きが筆圧と反比例する表現を試してみてください。[表現] リストボックスを [筆圧] に設定し、[反転] オプションを有効にします。この設定にすると、軽く描いたときに厚みが大きく、筆圧をかけたときに厚みが小さくなる、リアルなストロークになります。