描点ステンシル コントロール


描点ステンシルは、ユーザーがブラシストロークを適用する前にブラシの描点にマスクを適用します。これにより、ユーザーはブレンド ブラシから水彩ブラシやインパスト ブラシまでさまざまなブラシにコントロールやクリエイティブなタッチを加えることができます。描点ステンシルを適用すると、ブラシの描点の領域がより透明になってノックアウトされます。ブラシの描点がスタンプになり、領域を押し上げてインデントしたように見えます。押し上げられた描点領域は濃く着色され、インデントされた領域は薄く着色されるか、まったく着色されません。

描点ステンシルのソースは、用紙、フロー マップ、テクスチャなどさまざまなステンシル メディアから選択できます。

このアートワークのブラシストロークでは描点ステンシル機能を使用しています。Melissa Gallo 氏によるアートワーク

左から右へ: 用紙、フロー マップ、テクスチャを描点ステンシルのソースとして使用

描点ステンシルのプロパティを調整して、ブラシストロークのタッチを変更できます。たとえば、強さコントロールと最小の強さコントロールを使用して描点ステンシルの最大の不透明度と最小の不透明度を調整できます。描点ステンシルは最大の強さ (100%) のときに最も不透明になり、適用されている描点領域が最も透明になります。また、ジッターを適用して描点ステンシルの不透明度を変動させたり、ジッター効果を滑らかにしてブラシストロークの外観をより自然にしたりできます。描点ステンシルの不透明度が筆圧、方向、速度などのマウスやスタイラスの特定の動きに反応して変化するように、描点ステンシルを表現にリンクすることができます。

強さ設定 (左から): 最大、中、低。強さを最大にすると、ステンシルが最も際立ち、描点領域がノックアウトされます。強さを低くすると、ノックアウトされた領域がそれ以外の領域とほぼ同化します。

この 3 つのブラシストロークはどれも描点ステンシルの強さが 100% ですが、最小の強さが 0 ~ 87% までとそれぞれ異なります。最小設定を高くすると、描点ステンシルの最小時不透明度が高くなり、ブラシ スタンプがよりくっきりします (右)。

左から右へ: ジッターを適用していない描点ステンシル ブラシストローク、ジッターを適用した描点ステンシル ブラシストローク、ジッターと滑らかさを適用した描点ステンシル ブラシストローク

描点ステンシルは、マイクからのオーディオ入力やストリーミング ミュージックなどの内部オーディオにリンクすることもできます。描点ステンシルの不透明度 (強さ) は、オーディオ信号の変化と同期して変化します。

描点ステンシル機能はいくつかの点で、粗さとは異なります。描点ステンシルは、ユーザーがブラシストロークを適用する前に描点の不透明度を変化させるもので、スタンプ ベースのブラシにのみ適用できます。きめの粗さが用紙テクスチャにしか作用しないのに対し、描点ステンシルではフロー マップやその他のテクスチャも使用できます。また、きめの粗さを現在サポートしてない手法やサブカテゴリも使用できます。たとえば、描点ステンシルはグロウ ブラシに適用できます。

きめの粗さを使用して同じ用紙テクスチャを適用 (左)、描点ステンシルを適用 (右)

グロウ ブラシと描点ステンシルの組み合わせがうまく作用し、面白いテクスチャ効果と照明効果が作り出されています。左から右へ: 用紙、テクスチャ、フロー マップは描点ステンシルのソースとして使用されます。

描点ステンシルとテクスチャ ブラシを組み合わせると、インパクトがありながらも落ち着いた印象のあるブラシストロークを作成できます。テクスチャ ブラシについて詳しくは、テクスチャ ペインティングを参照してください。

テクスチャ ブラシと描点ステンシル ブラシを、表示されているテクスチャやその他の用紙テクスチャと組み合わせて球面を作成しています (右)。

描点ステンシルとインパスト ブラシを組み合わせてリアルで立体的な外観と雰囲気をイメージに加えることもできます。

インパストと描点ステンシルの組み合わせ

描点ステンシルのブラシストローク例については、描点ステンシル.を参照してください。

描点ステンシルをブラシ バリアントに適用するには

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1 ブラシ セレクタからスタンプ ベースのブラシ バリアントを選択します。
描点ステンシルは、次の種類の描点を使用するブラシと組み合わせることができます。取り込み、ダイナミック スペックル、円形、レンダリングされた円形、およびブリスル。
2 拡張プロパティ バーで、描点オプション フライアウト を表示し、[描点ステンシルの適用] チェック ボックスをオンにします。
拡張プロパティ バーが表示されない場合は、[ウィンドウ] [拡張プロパティ バー] を選択します。
3 必要なプロパティを調整します。詳細は、描点ステンシルのプロパティを調整するには.を参照してください。

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描点ステンシルは、[描点ステンシル] パネル ([ウィンドウ] [ブラシ コントロール パネル] [ブラシ形状] [描点ステンシル]) から適用することもできます。

描点ステンシルのプロパティを調整するには

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1 描点ステンシル ブラシ バリアント、または描点ステンシルをサポートするブラシ バリアントを選択します。
2 [ウィンドウ] [ブラシ コントロール パネル] [ブラシ形状] [描点ステンシル] を選択します。
3 [描点ステンシルの適用] チェック ボックスがオンになっていることを確認します。
4 [ソース] リスト ボックスから、次のいずれかを選択します。
フロー マップ — フロー マップをステンシルのソースとして使用する場合に選択します。
用紙 — 用紙テクスチャをステンシルのソースとして使用する場合に選択します。
テクスチャ — テクスチャをステンシルのソースとして使用する場合に選択します。テクスチャのプレビューをイメージ ウィンドウに表示する場合は、[テクスチャの表示] チェック ボックスをオンにします。
5 [ソース] リスト ボックスの横にあるセレクタ ボタンをクリックし、フロー マップ、用紙テクスチャ、テクスチャの中からソースとして使用するものを選択します。
ソースを編集するには、[[ソース名] パネルに切り替え] ボタンをクリックし、対応するパネルで必要な属性を調整します。描点ステンシルのソースの編集について詳しくは、フロー マップをカスタマイズする用紙テクスチャと凹凸を使用する、または テクスチャ ブラシをカスタマイズするを参照してください。
6 描点ステンシルのプロパティを調整するには、以下の表に示すタスクを実行します。

 

目的
操作内容
ステンシルが描点に適用する不透明度の最大レベルを指定する
[強度] スライダを動かします。
ステンシルが描点に適用する不透明度の最小レベルを指定する
[最小の強さ] スライダを動かします。
描点ステンシルの不透明度が最大の強さおよび最小の強さ設定に応じて変動する範囲を設定する
[強さのジッター] スライダを動かします。
描点ステンシルの不透明度変動のジッターを滑らかにする
[滑らかさ] スライダをクリックします。
描点ステンシルを表現設定にリンクする
[表現] リスト ボックスから表現設定を選択します。
描点ステンシルをオーディオにリンクする
[オーディオ表現設定] ボタン をクリックします。
オーディオ入力を選択してオーディオ設定を調整するには、[ウィンドウ] [オーディオ表現設定] [オーディオ設定パネル] を選択します。詳細は、オーディオ表現設定.を参照してください。
[方向] の表現設定の角度を調節する
[方向] スライダを動かします。
表現設定の効果を反転する
[反転] ボタン をクリックします。

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