スクリプトの基本

スクリプトは、電話の短縮ダイヤルのようなものです。大半の電話では、頻繁にかける番号を短縮ダイヤルボタンに設定しておくと、次回その番号にかけるとき短縮ダイヤルボタンを押すだけで済むので時間を節約できます。同様に、繰り返し行う必要のある一連の操作をスクリプトに設定しておくと、次回その操作を実行する際に、スクリプトを実行することで時間を節約できます。

スクリプトには、単独の編集コマンドから作業全体まであらゆるものを記録できます。

スクリプト機能の主な活用方法は、以下のとおりです。

一連の操作をスクリプトに記録しておき、それらの操作を実行する代わりにスクリプトを実行できます。
バックグラウンド スクリプトを使用して作業を記録できます。これにより、そのスクリプトを再生し、任意の段階で停止することにより、プロジェクトのどの段階にでも戻すことができます。このテクニックは、取り消し操作を何段階にも渡って使用するのと似ています。詳細は、バックグラウンド スクリプトを有効化/再生する.を参照してください。
スクリプトを異なる解像度で再生することができます。これにより、低い解像度で記録しておき、その後、高解像度で同じ結果を自動的に作成することができます。詳しくは、解像度非依存スクリプトを作成する. を参照してください。
記録したスクリプトは、現在のアート素材を使用して再生できます。たとえば、鉛筆だけで描画する作業をスクリプトに記録した後に、新規書類を開いて、記録時とは異なるテクスチャ、色、ブラシを選択して、スクリプトを再生します。その後、Corel Painter が自動的にスクリプトを再生し、同じ描画作業を別の素材に対して繰り返します。詳細は、スクリプトを記録/再生する.を参照してください。
(Windows のみ) 記録したスクリプトをチュートリアルとして使用できます。これにより、ある作品の作成過程を手順を追って誰かに見せることができます。これは、作者のうしろから肩越しに作業を覗きこむようなものです。こうしたスクリプトを .avi ムービーに変換すれば、他のユーザーとテクニックを共有できます。記録した各操作が、ムービーの 1 フレームになります。詳しくは、スクリプトをムービーに変換する.
(Windows のみ) スクリプトをムービーで使用できます。ムービーの全フレームに対して同じ処理を行う場合は、その処理を行う一連のコマンド操作をスクリプトに記録します。これにより、スクリプトを 1 つのコマンドとして、ムービー全体に適用できます。詳細は、ムービーにスクリプトを適用する.を参照してください。

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