シェイプを作成する

作成したシェイプには、ストロークと塗り潰しのデフォルト属性が設定されています。シェイプのデフォルト属性の設定について詳しくは、シェイプの環境設定とシェイプ属性を設定するを参照してください。

シェイプ関係の操作ツールは、ツールボックスにあります。Command キー (Mac OS) または Ctrl キー (Windows) を押すと、シェイプ選択ツールと任意のシェイプデザイン/編集ツールを切り替えることができます。このキーを使うとウィングハンドルやアンカーポイントをすばやく選択し、すぐに編集作業を開始できます。

シェイプオブジェクトツールを使用する

シェイプの作成には、長方形シェイプツールと楕円形シェイプツールが使えます。

長方形シェイプツールと楕円形シェイプツールで作成したシェイプ

ペンツールを使用する

ペンツールを使用すると、ベジエ曲線を使用してシェイプを作成できます。ペンツールは、直線や滑らかな曲線に適したツールで、直線と曲線を組み合わせたシェイプを作成できます。

シェイプは、作成後に簡単に編集できます。詳しくは、シェイプを編集するを参照してください。スムーズポイントからコーナーポイントに、またはその逆の変換も可能です。詳しくは、カーブを調整するを参照してください。

クリックのみの場合、その位置にアンカーポイントが作成され、直前のアンカーポイントと直線で結ばれます。

クリック後そのままドラッグすると、アンカーポイント間の線が曲線になります。

フリーハンドツールを使用する

フリーハンドツールでは、ペンや鉛筆で描くときと同じようにフリーハンドで描いた線がベジエ曲線になります。

フリーハンドツールはフリーハンドシェイプを描画します。

選択範囲をシェイプに変換する

選択範囲をシェイプに変換すると、シェイプ編集ツールでの編集が可能になります。シェイプで輪郭線を編集した後、また選択範囲に戻すこともできます。詳しくは、シェイプを選択範囲に変換するにはを参照してください。

選択範囲を単に拡大・縮小、回転、変形させる場合は、選択範囲調整ツールを使用します。曲線の属性を編集する必要がある場合には、選択範囲をシェイプに変換します。

選択範囲を使用すると、イメージの一部分からシェイプを作成することもできます。たとえば、マジックワンドで色が共通している領域を選択した場合、その選択領域をシェイプに変換できます。選択範囲がピクセルベースの場合は、Corel Painter が複数のシェイプを作成する可能性があります。

Adobe Illustrator からシェイプを取り込む

Corel Painter では、Adobe Illustrator で作成したシェイプを編集し、AI 形式 (バージョン 3 以前) で保存することができます。

Adobe Illustrator のレイヤーは Corel Painter でサポートされていますが、Adobe Illustrator のシェイプ要素の一部 (パターン、配置されたイメージ、グラデーション、マスク、テキストなど) は、サポートされていません。ファイルにテキストが含まれている場合、テキストをアウトラインに変換してから保存してください。

Corel Painter と Adobe Illustrator の両方をコンピュータで起動している場合、Adobe Illustrator のコンテンツをコピーして Corel Painter にペーストすることができます。

シェイプ属性を設定する

シェイプにストローク (アウトライン) を適用するとき、ストロークの色、不透明度、アウトラインの幅を選択できます。また、ストロークの端の描画方法や連結方法も指定できます。ストロークで囲まれている領域に色を付けて、シェイプを塗り潰すことも可能です。シェイプを塗り潰す場合、塗潰しの色や不透明度を選択できます。

ストロークと塗り潰しの属性は、開いているシェイプと閉じているシェイプの両方に有効です。開いているシェイプについては、Corel Painter は終点を直線で結んだ領域の内部を塗り潰します。

[平坦度] は、印刷時の曲線の近似に使用する直線の数を調整します。PostScript 出力デバイスは、少しずつ角度の異なる短い直線をつなぎ合わせて曲線を作成します。平坦度の値を小さくすると直線の数が増え、曲線がより正確に印刷されます。

デフォルトのシェイプ属性を変更することもできます。詳しくは、シェイプの環境設定.を参照してください。また、シェイプをピクセルベースのイメージレイヤーに確定してペイントすることもできます。

シェイプ描画の環境設定を行う

描画するシェイプのデフォルトの外観を変更するには、シェイプの環境設定を変更します。環境設定を変更すると、新たに描画するすべてのシェイプに新しい環境設定が適用されます。パスが閉じているシェイプと現在描画しているシェイプを区別しやすくするには、それぞれの状態の環境設定を指定します。また、ベジエハンドルの外観、およびアウトラインやウィングなどのさまざまな要素の外観を変更して、描画しやすくすることもできます。


シェイプ環境設定	内容
[ドロー中] - [選択色で塗潰す]	描画時に、現在のメインカラーでシェイプを塗り潰します。
[ドロー中] - [選択色でストロークを作成]	描画時に、現在のメインカラーでシェイプの輪郭を描画します。
[閉じたとき] - [選択色で塗潰す]	シェイプのパスを閉じると、現在のメインカラーでシェイプを塗り潰します。
[閉じたとき] - [選択色でストロークを作成]	シェイプのパスを閉じると、現在のメインカラーでシェイプの輪郭を描画します。
[大きいハンドルを使用]	アンカーポイントとウイングハンドルの方向を大きく表示します。アンカーポイントとハンドルが操作しやすくなります。見やすくする場合は、このオプションをオンにします。
[カラー] - [ウィング/ベジェ/ハンドル]	ウイング、ベジエ、およびハンドルの色を設定します。
[カラー] - [アウトライン/パス]	シェイプのアウトラインパスの色を設定します。
[カラー] - [選択ポイント/アンカー]	選択したアンカーポイントの色を設定します。選択されていないアンカーポイントは中が白く表示されます。
[非表示のシェイプも対象]	非表示のシェイプやパスも「なぞり描き」の対象にします。
[許容幅]	ブラシストロークがパスやシェイプからどの程度ずれても自動的に描画できるかをピクセル単位で設定します。