イメージのカラー チャンネルを直接変更して、イメージのカラーとトーンを調整できます。イメージ内のカラー チャンネルの数は、そのイメージに関連付けられたカラー モードのコンポーネントの数によって決まります。たとえば、モノクロ、グレースケール、2 色トーン、およびパレット イメージには、カラー チャンネルが 1 つだけ含まれています。RGB イメージと Lab イメージには 3 つ、CMYK イメージには 4 つのカラー チャンネルが含まれています。これらのカラー モデルについての詳細は、カラー モデル.を参照してください。追加のチャンネルを使用して、イメージ内のスポット カラーを維持できます。スポット カラー チャンネルについては、スポット カラー チャンネル.を参照してください。
カラー チャンネルは、イメージのカラー コンポーネントを表しますが、デフォルトでは、イメージ ウィンドウにグレースケールで表示されます。また、赤チャンネルは赤で、青チャンネルは青で着色されるという具合に、カラー チャンネルをそれぞれのトーンで表示することもできます。
カラー チャンネルを混合して、イメージのカラー バランスを調整できます。たとえば、イメージが赤っぽい場合は、RGB イメージの赤のチャンネルを調整して画質を修正します。
他のグレースケール イメージと同様にチャンネルを編集することができます。したがって、特定の領域の選択、ペイントと塗りつぶしの適用、特殊効果またはフィルタの追加、およびオブジェクトの切り取りと貼り付けをイメージのチャンネル内で直接行うことができます。
イメージから一連の 8 ビット グレースケール イメージ ファイルに分割できます。このグレースケール イメージは、カラー モードの各カラー チャンネルに 1 つずつ作成されます。 イメージを個別のチャンネル ファイルに分割すると、他のチャンネルに影響を与えずに 1 つのチャンネルを編集する、イメージのモードを変換する前にチャンネル情報を保存する、または、あるモードのチャンネルを他のモードに関連付けて編集することができます。たとえば、彩度が過度に高い RGB イメージを HSB モードに分割し、 (S) チャンネルの彩度を暗くすれば、彩度を低減できます。イメージの編集が終わったら、チャンネルを結合して 1 つのイメージにします。イメージは、同じカラー値が適用されて自動的に結合されます。
イメージを分割して作成されるカラー チャンネルは次のとおりです。
イメージのチャンネル データを他のイメージのチャンネル データと結合することにより、既存イメージの修正または新規コンポジット イメージの作成ができます。マージ モードの計算はピクセル上で行われ、指定したチャンネル、開いているイメージ、または新規ファイルに適用されます。計算を使用してイメージを補正する場合、1 つのイメージのチャンネルを結合するか、または 1 つのイメージを分割して作成した 2 つのイメージを結合することができます。異なるイメージを結合して、重なる効果を作成できます。マージ モードについて詳しくは、マージ モード.を参照してください。
カラー チャンネルをそれぞれのカラーで表示できます。[Corel PHOTO-PAINT] メニュー
[環境設定]
[Corel PHOTO-PAINT] をクリックします。[表示] をクリックして、[スクリーン カラー チャンネルの着色] チェック ボックスをオンにします。
カラー チャンネルの混合は、[調整] インスペクタで実行できます。詳しくは、調整を適用するには.を参照してください。
[チャンネル] インスペクタの上部にあるコンポジット チャンネルをクリックすると、編集したイメージを表示できます。
CMYK および Lab カラー モードのイメージは、それぞれオリジナルのコンポーネント チャンネルにのみ分割されます。
マージ モードは、カラーの混合方法を決定します。マージ モードについて詳しくは、マージ モード.を参照してください。
イメージにオブジェクトが含まれる場合、[計算]はグレー表示されます。このため、イメージの計算を実行する前に、イメージ内のすべてのオブジェクトをバックグラウンドと結合しておく必要があります。
ヘルプに記載されている機能はフル バージョンの CorelDRAW Graphics Suite で利用できます。このバージョンの製品には一部利用できない機能があります。